介護の仕事は一工夫でしやすさが変わる
介護に携わる職種の方は様々な苦労を重ねている。特に認知症の利用者をお世話する事は非常に肉体的にも精神的にもストレスがためがちになるだろう。
例えば、食事に対してお世話しようと思っても拒まれる方には粘り強く対応して利用者の食事摂取を促す事が大切になる。また、嚥下状態や咀嚼状態など十分に注意しながら、誤嚥をしないように慎重に食事介助する必要があるのだ。逆に、拒まれるのではなく過食気味の方には親身になって対応し、何とかして適正量の食事量に工夫を行わなければならない。
また、夜間日中問わず徘徊される方は自力歩行される場合、転倒のリスクが高くなるため、居室に起き上がりセンサーなどつけて動きがあったら、コールが鳴るようにするなどの注意が必要になる。自力歩行でなくても、車いすで「どこかに行かないといけない」など扉を開けて動き回ったりするような場合は、職員の配置なども工夫をし対応する必要がある。
さらに、入浴を好まれない方には担当職員や入浴日、時間を変えたりなど工夫をするとスムーズに入浴されやすくなるだろう。
このように介護関係の職種は確かに大変なことは多い。しかし、家族は自分たちではお世話ができなくなっているので、施設などに預けているわけだ。そのため、利用者の健康で楽しい施設生活を過ごしていくために仕事をしていれば、家族は非常に助かるだろう。そしてその家族からかけられるありがたいお言葉に励まされ、介護という仕事にやりがいを持っている方も多い。